ひろ~い リンゴ畑の真ん中に
ひとりたたずむ 私
どちらを向いても ただただリンゴの木
今でも記憶に残る 幼い記憶
父の出身は弘前 母は五所川原
幼いころから
ダンボール箱で 送られてくるリンゴを食べ
リンゴ農家の 苦労話を聞き
岩木山は まるで見えるかのように
布団の中では 母が
トーンコ トンコン トーンコ トン と
トーンコ トンコン トーンコ トン と
ねぶたのリズムを 教えてくれた
そんな私にとって この映画は
母の記憶と 相まって
最初から最後まで 涙が止まらなかった
「かまどけし」など 津軽弁もあったが
私にとっては
聞きなれた 懐かしい言葉だ
不可能と言われた
無農薬の「奇跡のリンゴ」
それを育てた 木村秋則さんの人生
映画だから 美化された部分もあるだろう
でも 実話にもとずく映画として
ストーリーにも 心打たれた
「ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合う」
他のことでも同じだだな と思う
人と違った事をやってみる
とことん打ちこんでみる
ビジョンを 見てしまった者は
やるしかないのだ
常識を捨てて 理解されない孤独を胸に
時には
疑問視され 問題視され 無視され…
それでも 進み続ける
ひとりよがりではない
そこに 愛があるなら
必ず 答えに巡り合う
必ず 理解される日が来る
そんな 家族(夫婦)愛にも心打たれた
いやぁ いい映画に出会いました
また青森に
行きたくなっちゃったな
<2007年 母の実家のリンゴ畑にて>